さとやまで開催されたイベントの報告(2018年4月〜2019年2月)です。2017年3月以前はこちら
さとやま観察会:小鳥の巣箱かけと森の手入れ(参加21名)
1月に自作した巣箱を手に下げ、子どもたちが森へやってきました。まずは古い巣箱を木から取り外し、中をのぞいてみると、コケを分厚く積んだ上に獣毛(タヌキ、ノウサギ、ネコなどの柔らかい毛)を敷いて、シジュウカラが産卵・子育てをした跡がありました。みんな「わたしの巣箱を使ってね!」と願いながら、森の木々に新しい巣箱を取り付けました。そのあと、笹を切ったりして森の手入れをしていると「フンがある」との声が!直径1㎝くらいの丸いノウサギのフンでした。近くにはタカ類(多分オオタカ)がキジバトを食べた跡もあり、森にはいろいろな生きものが棲んでいるということを感じました。
取り外した古い巣箱
新しい巣箱をセッティング
オオタカの仕業と思われる食痕(キジバト)
ノウサギのフン
さとやま観察会:巣箱を作って森にかけよう(参加18名)
「巣箱を作って森にかけよう」という親子共同作業イベントを7年ぶりに開催。この日は巣箱作りを、おおたかの森センターで行い、5組の親子が参加してくれました。巣箱の板6枚を当会で用意し、参加者は板に接着剤を塗ってから釘を打って組み立てていきます。初めて釘を打つ子が多く、最初のうちは、おそるおそる打っていたのが、最後には真っすぐ打てるようになり、「釘を打つのおもしろい!」と言ってくれました。巣箱はシジュウカラ用で、2月3日に市野谷の森の木に掛けます。
さとやま観察会:野鳥Ⅰ(参加16名)
今年は"暖冬"と言われるほど暖かい日が多いですが、この日は肌寒い一日でした。観察コースは、おなじみ市野谷の森と市野谷水鳥の池です。市野谷の森では冬鳥の代表格ツグミも来ていました。
森に隣接する畑で、熟した柿を食べているメジロたちに出逢いました♡その可愛らしい様子にすっかり魅入られてしまい、なかなか目を離すことができませんでした。
水鳥の池では2羽の雄キジが(仲良く?)並んで歩く姿が見られ、当地では珍しいオナガガモを見ることもできました。
オカヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、ハシビロガモ、コガモ、カイツブリ、バン、オオバン、カワセミ、コゲラ、モズ、ヒヨドリ、ウグイス、カワラヒワ、シメ、アオジなど全体で31種類の野鳥を観察することができました。
ツグミ(市野谷の森)
メジロ(市野谷の森)
オナガガモ♂(水鳥の池)
キジ♂(水鳥の池)
市野谷の森(林縁)での観察
水鳥の池で鳥合わせ
ジャパン・バード・フェスティバル 2018
毎年恒例のジャパン・バード・フェスティバルが我孫子市の水の館周辺で開催され、NPOさとやまもブースを出展しました。透明のファイルバッグに、油性マーカーで鳥の絵を書いてもらう体験コーナー「ぬりえマイバッグづくり」のほか、今春に市野谷の森のオオタカがアオダイショウに襲われてしまった出来事を、監視カメラの映像も掲載して報告しました。併せて過去27年間の市野谷の森でのオオタカ繁殖記録も掲示しました。こうした内容がフェスティバル実行委員会から評価され、優れた研究・展示に与えられる「バン賞」を受賞しました。
表彰の様子
ぬりえバッグづくり
さとやま観察会:トンボ(参加32名)
田んぼの生き物観察でおなじみの田中利勝さんを講師にお招きし、NPOさとやま初のトンボ観察会を開催しました。今回の観察コースは流山セントラルパーク駅~古間木(流山私立八木中の近辺)の田園地帯。赤トンボの仲間(アキアカネ・ナツアカネ・ノシメトンボ)、ウスバキトンボ、オニヤンマの5種類が見られました。その他にモズ、チョウゲンボウ、トビなどの野鳥も観察しました。10月にも関わらず気温は30℃にも達し、まるで真夏のような暑さでしたが、たくさんのトンボたちが青空を飛び交い、モズの高鳴きが響き渡る田んぼの景色は秋の訪れを感じさせてくれました。
アキアカネ
チョウゲンボウ
さとやま観察会:ライトトラップ(参加48名)
ライトトラップ観察会は、夜の森の中で灯りに集まる昆虫を観察するもので、今年で3回目になります。毎年、コガネムシやカブトムシなどの甲虫やガやセミやカミキリムシなどの多くの昆虫の種類が観察されます。今年は参加者が親子連れを中心に48名と多く、昆虫もナナフシやゾウムシの仲間などが見られました。中でも変わり種は、ヒグラシに寄生したセミヤドリガの幼虫です。写真はわかりにくいですが、ヒグラシのお尻の白い固まりがセミヤドリガの幼虫で、かなり大きくなっていました。寄生されたヒグラシは、寄生が原因で死ぬことはありません。
アオドウガネ
ヤガ科の一種と思われる
シギゾウムシ属の一種
セミヤドリガに寄生されたヒグラシ
さとやま観察会:ホタルと夜の昆虫(参加64名)
初石公民館の前に60人以上の参加者が集まりました。最初にクロマドボタルの幼虫を観察しました。それから西初石小鳥の森に入って、池の周りに群れ飛ぶホタルを観察しました。今年は少なめでしたが、それでも森の中でゆらゆらと飛び交うヘイケボタルの様子は美しいものです。その他にセミの羽化やナナフシなどの昆虫もみられました。
初石公民館の前でクロマドボタルの幼虫を観察
西初石小鳥の森入口
ヒグラシの羽化
アブラゼミの羽化
さとやま観察会:田んぼの生き物(参加42名)
今年の観察会は35度近くのうだるような暑さとなりましたが、暑さに負けずに多くの親子連れが参加しました。最初に新川耕地の水路で魚やカエルやエビなど生き物を探します。最初は慣れない様子でしたが、だんだん上手になります。バケツいっぱい捕まえた子供もいました。リサイクルセンターの部屋に戻って、田中講師から捕まえた生き物の解説がありました。メダカ、ギンブナ、モツゴ、ドジョウなどの他に、ナマズの赤ちゃんもいました。魚以外では、スジエビ、ヌマガエル、イトトンボのヤゴもいました。最後に講師の田中さんが捕まえた大きなスッポンを取り出すと大歓声が沸きました。
新川耕地の田んぼ
生き物を探す子供たち
田中講師が生き物の説明
ナマズの赤ちゃん
モツゴとスジエビ
スッポン
さとやま観察会:昆虫(参加44名)
今年も川北先生を招いて昆虫の観察会を実施しました。タブレットを使い珍しい昆虫の生態を説明。参加したお子さんには昆虫にとても詳しい子もいて、先生もたじたじでした。
森の中では、ナナフシ、ノコギリクワガタ、オオヒラタシデムシなどの昆虫や、ザトウムシ、オオミスジコウガイビル、キセルガイなどの変わった生き物も発見。森の外では、変な形のジャコウアゲハの蛹や玉虫色のタマムシなど発見しました。
森の中でタブレットで昆虫の説明
ジャコウアゲハの蛹
ナナフシ
森の外で昆虫を探す
さとやま観察会:チョウ(参加31名)
天気の良い日になり、8名の子どもたちが参加されて楽しい観察会になりました。林縁の樹木が伐採されたため、昨年よりも観察されたチョウの種類は減りましたが、それでもアカシジミ、ルリシジミ、サトキマダラヒカゲ、アゲハチョウ、クロアゲハ、キタキチョウ、イチモンジチョウなどのチョウが観察できました。ノコギリクワガタも出てきて、昆虫好きの子どもたちは大満足です。
アカシジミ
森の中で
ルリシジミ
サトキマダラヒカゲ
ノコギリクワガタ
カノコガ
さとやま観察会:野鳥(参加23名)
西初石小鳥の森から大畔の田園を抜けて市野谷の森に至るコースを歩きました。
野鳥はシジュウカラやコゲラやカワラヒワなど18種が観察されました。
その他に、アカボシゴマダラやクロアゲハなどのチョウや、アカスジキンカメムシの幼虫と成虫も観察できました。からっとした気持ちの良い日でした。
エサを加えたシジュウカラ
西初石小鳥の森
アカボシゴマダラ
クロアゲハ
アカスジキンカメムシ幼虫
アカスジキンカメムシ成虫
グリーンフェスティバル
おおたかの森駅前のグリーンフェスティバルに今年も参加しました。
ブースに来た人たちは、流山の生き物たちの写真パネルを見て、身近にオオタカやフクロウやノウサギなどの野生の
生き物たちがいることに驚きの声を上げていました。
市野谷の森の周辺地域の開発に伴い、オオタカ保護条例の制定が必要になってきたことを訴えました。
ケビン・ショートさんのおおたかの森探検ツアーは今年も大盛況で、子供たちと森の中や草原で昆虫を探しました。
流山の生き物写真パネル
説明を聞く来訪者
NPOさとやまのブース全景
オオタカ保護条例の制定についての説明
ケビンさんのおおたかの森探検ツアー
草原で昆虫を探す子どもたち
キッズ★フェスタ
おおたかの森センターで開催されるキッズ★フェスタも今年で3回目になりました。今年もたくさんの子どもたちが参加し、スポーツ吹き矢や昔あそび(けん玉やだるま落し)など楽しんでいました。
NPOさとやまは、市野谷の森ミニ博物館とおおたかの森クイズとオオタカ紙芝居を出展しました。
おおたかの森クイズには列が切れる事がないほどの子供たちが参加し、オオタカ紙芝居には子供たちだけでなくお父さんやお母さんも一緒に参加しました。
実物大のオオタカの絵を見る子供たち
オオタカ紙芝居
お父さん、お母さんも参加
おおたかの森ミニ博物館の展示
さとやま観察会:運河の春を歩く(参加18名)
サクラが満開の利根運河をにおどり公園まで歩きました。お天気にも恵まれて絶好のお花見になりました。
ヒドリガモの群れの中に1羽だけ眼の後ろに緑色光沢の入った個体が混じっていました。
コサギは繁殖期で冠羽が伸びて目の周りが赤くなっていました。他にコガモやオオバンなどが観察できました。
運河の土手には、ノジスミレやニオイタチツボスミレ、タンポポ、ヒメオドリコソウ、オオイヌノフグリなど春の野草がたくさん咲いていました。におどり公園はお花見客でいっぱいでした。
利根運河の土手
眼の後ろに緑色光沢の入ったヒドリガモ
冠羽のあるコサギ
ノジスミレ
におどり公園のサクラの下で
モズ♂