さとやまで開催されたイベントの報告(2022年4月〜2023年3月)です。2019年2月以前はこちら
ロゼット-冬を越す野草(参加30名)
ポカポカと暖かい陽気の中、おおたかの森センターや市野谷の森周辺で野草のロゼットを観察しました。ロゼットとは、冬の寒さに耐えながら少しでも太陽の光を受けられるように地面に張り付いている野草の姿をバラの花に例えた呼び名です。講師は「新・雑草博士入門」の著書でもある、NPO自然観察大学の飯島和子 先生。参加者は30名で、道端にしゃがみこんで熱心に野草のロゼットを観察しました。3名の子供たちも、質問したり熱心にメモを取ったりして、最後まで楽しそうでした。カラスノエンドウとスズメノエンドウ、ナズナとミチタネツケバナ、セイヨウタンポポとブタナ、ノゲシとオニノゲシなど、よく似た種類の見分け方を教わりました。ハルジオンとヒメジョオンも遠目にはそっくりですが、ハルジオンは蕾が首を垂れていて茎が中空なのが特徴です。ツメクサはハコベの仲間(ナデシコ科)で、名前の似ているマメ科のシロツメクサやムラサキツメクサとは全然姿が違います。昔はどこの野道にもオオバコが生えていましたが「今日は全然見えないね」とウワサをしていたら、帰り道でオオバコのロゼットを発見しました。そのほか、葉を揉むと匂いがキュウリに似たキュウリグサ、青い小さな花が可愛いオオイヌノフグリ、道路脇の植え込みなどに増えているナガミヒナゲシ、いかにもロゼットらしいメマツヨイグサなど、24種の野草を観察することができました。
おおたかの森センター周辺でロゼットの解説をする飯島 先生
おおたかの森センター周辺での観察
市野谷の森林縁でロゼットの解説をする飯島 先生
市野谷の森林縁での観察
ナズナ
ミチタネツケバナ
セイヨウタンポポ
ブタナ
ノゲシ(ハルノノゲシ)
オニノゲシ
ヘラオオバコ
キュウリグサ
ナガミヒナゲシ
メマツヨイグサ
森の冬芽と小鳥の巣箱観察(参加33名)
市野谷の森の林縁を中心に、樹木の冬芽を観察しました。イロハモミジやサクラなどの人気の樹木でも、冬芽をじっくり観察するのは初めての参加者も多く、「花になる芽と葉になる芽の違いは?」など、たくさん質問が飛びます。ミズキやゴンズイなどの硬い芽鱗に包まれた冬芽、アカメガシワやムラサキシキブのように短い毛の生えた葉が裸で出て来る冬芽、ネムノキやサイカチのように葉痕(葉っぱの落ちた後)の下に隠れていて春に葉痕が割れて葉が出て来る冬芽など、色々な種類の冬芽を観察しました。コクサギの冬芽は、紅と白の格子柄でとても綺麗です。ムクロジの冬芽は、葉痕が猿の顔のように見えてユーモラスです。ウワミズザクラとイヌザクラは、花はよく似ているのですが、冬芽の姿は全然違うので区別が簡単です。ふさふさした毛に覆われたコブシの冬芽は、二重、三重になっていて、上の冬芽が落ちるとその下にまた同じような冬芽と葉が付いています。子供たちも、冬芽の付いた落ちた枝を集めたり、ムクロジの実を拾ったりして楽しそうでした。最後に、昨年、森の中に架けた巣箱の中を確認すると、動物の毛やコケが敷き詰められており、シジュウカラが巣を作っていたことがわかりました。
●観察した冬芽の種類:全24種
森の林縁で冬芽の解説をするリーダーの樫理事
森の林縁で冬芽の解説をするリーダーの樫理事
巣箱の中を観察
巣箱の中身(シジュウカラの古巣)
イロハモミジ
ミズキ
ゴンズイ
アカメガシワ
ムラサキシキブ
ネムノキ
サイカチ
コクサギ
ムクロジ
ウワミズザクラ
イヌザクラ
コブシ
冬の野鳥②(参加22名)
新年最初の観察会として、今年も利根運河~理窓会記念自然公園で冬鳥観察を行いました。昨年は曇り気味で積雪が残っていたこともあり、いかにも冬!という雰囲気でしたが、今年は快晴で陽射しも暖かく、まるで春のようでした。利根運河では、カモ類など、水鳥を中心に探しますが、今年は数がやや少ないようです。しかしながら、ヒドリガモの小群※や水浴びするカルガモ、首を前後に振って泳ぐバン、「キュッキュッ」と鳴きながら泳ぐオオバン、そのほか、河川沿いの草木に止まるモズ、ジョウビタキ、アオジ、地面で採餌するホオジロ、高空を飛ぶトビ、などを観察することが出来ました。理窓公園では「白鳥の池」をメインに観察。ここも昨年に比べると水鳥の数が少なかったですが、じっと佇むダイサギ(しばらくして飛び立ちました)、水面を泳ぐオカヨシガモやマガモ、カルガモたちが観られました。さらに、その中に1羽のヨシガモ(♀)が紛れているのも見つけました。暖かかったせいか、アカミミガメ(1匹)が日光浴をしているという季節外れな場面にも遭遇しました。
※昼頃に多く出現。気温が上がり、繁みの中から出てきたようです。
●この日確認できた鳥類:全34種
利根運河で水鳥を観察
理窓公園(白鳥の池)で水鳥観察
カルガモ
水浴びするカルガモ
オオバン
バン
コガモ
ヒドリガモ
カワウ
マガモ
トビ
ダイサギ
ヨシガモ
日光浴するアカミミガメ
冬の野鳥①(参加24名)
12月恒例の野鳥観察会。市野谷の森で小鳥をメインに観察した後、市野谷水鳥の池で水鳥を観察しました。市野谷の森では、ヤマガラやシジュウカラ、エナガ、メジロたちが鳴きながら樹上を飛び回っているのが見られました。林内の広場では、リーダーの辻理事がコゲラやツグミ類、アオジなど、今の時期に森でよく観られる野鳥を鳴き声タッチペンも駆使して紹介しました。水鳥の池では草木が刈られて水面が見やすくなっていました。オカヨシガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロなどのカモ類、カイツブリやバン、オオバンなど、様々な水鳥が観察できたほか、ヤナギの木にじっと停まるカワセミ、法面の草地をゆっくり歩くキジたちをじっくり観察することができました。
※この日確認できた鳥類:全24種
市野谷の森で観られる野鳥を紹介するリーダーの辻理事
市野谷水鳥の池で水鳥たちを観察
シジュウカラ
オカヨシガモ
カイツブリ
オオバン
ヒドリガモ(下)とコガモ(上)
コガモ(左)とハシビロガモ(右)
ホシハジロ
カワセミ
キジの♀たち
キジの♂
森に棲むクモ(参加28名)
一昨年に初めて開催して好評だったクモの観察会を2年ぶりに行いました。講師はクモの本も出版している浅間 茂 先生。「観察するには季節的に少し遅いかもしれませんが・・・」とのことでしたが、市野谷の森の林縁で観察を始めると、すぐに木の枝間に大きなクモの巣が見え、真ん中でジョロウグモが睨みを利かしています。(メスは体が大きく、オスは小さくて黒っぽい色をしています)。森の小道では子どもたちの目が“偉力”を発揮しました。子どもたちの目線が低いこともあり、地面際の小さいクモも次々に見つけていくので、浅間 先生は解説に大忙しです。コクサグモ、コシロカネグモ、カタハリウズグモ、ササグモ、カラフトオニグモ・・・「ゴミグモがいた!」と声を上げる6歳の子もいました。よく知っています・・・クモには、おもしろい種名が多く、例えば「イソウロウ」と名がつく数ミリほどの小さいクモがいます。名の通り他のクモの巣に居候をして、小さい獲物をこっそり横取りするクモです。「アリグモ」というアリそっくりに見える10ミリほどのクモも観察できました。本当にアリそっくりの姿にみんなビックリし、「擬態」という自然界のフシギに感心しました。この日、観察できたクモは巣の名残なども含めると、なんと30種!浅間 先生は昨年、花の蜜を吸うクモを初めて発見したそうです。来年はぜひ見てみたいものです。
子どもたちが見つけたクモを説明する浅間 先生
浅間 先生によるクモの解説
ジョロウグモ(メス)
ジョロウグモ(オス)
コクサグモの巣
ゴミグモの巣
クサグモの卵嚢(らんのう)
コガネグモ(幼体)
クスミサラグモ
アサヒエビグモ
ヤマトヤドカリグモ
ヤエンオニグモ
巣の中のビジョオニグモ
ビジョオニグモ
ボーイスカウト流山第3団 市野谷の森探検(参加約60名)
毎年、ボーイスカウト流山第3団からの依頼で市野谷の森探検を行っています。今年はビーバー隊とその下の年齢の子どもたち約30名、リーダーと保護者約30名、計約60名の大人数の観察会になりました。森に入る手前でムクロジの実を拾って観察し、昔は羽根突きの羽根や石けんの代わりになったことの説明をしました。そのほか、クヌギ、コナラ、シラカシのドングリを拾いました。大きい子も小さい子もドングリをいっぱい集めました。一本桜広場では、モンシロチョウ、キタキチョウ、ヤマトシジミ、コチャバネセセリなどのチョウ類、ショウリョウバッタ、オンブバッタ、クルマバッタモドキ、ヒシバッタの一種、マダラスズなどのバッタ類、オオカマキリやハラビロカマキリなどを捕まえたり、モクレンやカキノキなどの落ち葉、先程拾ったドングリをじっくり観察したりしました。
ムクロジの実とドングリ拾い
草はらで昆虫探し
落ち葉の観察
拾ったドングリの種類を調べて観察
森の地衣類(参加24名)
NPOさとやま初の「地衣類」観察会。参加者も「地衣類ってどんなもの?」という雰囲気で観察会が始まりましたが、頼りになる講師、千葉県立中央博物館の坂田歩美 先生(地衣類専門)をお招きしました。地衣類は蘚苔類(スギゴケ類やゼニゴケ類などのコケ植物)などとともに「苔」と呼ばれる仲間ですが、蘚苔類と違って植物ではありません。菌類と藻類が共生して一つの体をつくっている複合生物(藻類が光合成で栄養を作って菌類へ供給している)で、木の幹や枝、岩石、土に生えたりします。ウメやサクラの木、石垣などに着生するウメノキゴケ、霧の多い森の木に着生するサルオガセというものがあるほか、ブナの幹の白っぽい模様も、ほとんどが地衣類とのことです。パッと見、似ている地衣類を詳しく観察するため、坂田先生が20倍ルーペを用意してくれました。さっそく、森の雑木(みんなの広場)で観察開始。木の幹にある白い模様はニセモジゴケという名の地衣類で、ルーペで見ると確かに文字風の黒い線模様が見えます。キゴウゴケとかオリーブトリハダゴケとか、ヘンテコ・・・というか面白い和名も多いです。森の西にある一本桜広場でサクラやクヌギの木に着生している地衣類も観察しました。シラチャウメノキゴケ、タナカウメノキゴケ、コナアカムカデゴケとか、舌を噛みそうな和名の地衣類も登場。ホントに不思議な生物!と感心しつつ、観察会を終えました。
「みんなの広場」にて、みんなで地衣類を探して観察
木の枝に着生した地衣類を観察
木の幹の地衣類を熱心に観察する少年と"元"少年
林縁の木の幹に着生する地衣類を解説される坂田先生(右)
「一本桜広場」の"一本桜"で地衣類観察
坂田先生の地衣類標本を携帯型実体顕微鏡で観察
ニセモジゴケ
コフキメダルチイ
オリーブトリハダゴケ
ハイイロウメノキゴケ属の一種
コナアカムカデゴケ
ダイダイゴケ属の一種
(茶色いシミのように見える部分が、なんと地衣類!)
夏の生き物観察④ライトトラップ(参加35名)
特に子どもたちに大人気の夏イベント「ライトトラップ」を2年ぶりに実施しました。通常は8月に実施するのですが、今年は新型コロナウイルス感染予防対策のため、9月に延期しての開催となりました。今年も森の中にブラックライトや白熱灯を設置し、集まってくる昆虫たちを観察しました。子どもたちは見慣れない昆虫採集の方法に興味津々。ライトにやってきた昆虫をつかんでみたり、時にはライトに飛来してくる昆虫がぶつかってきたりと、普段なかなか味わえない出来事に大賑わいでした。昆虫の集まり具合は8月に比べると控えめではありましたが、アオドウガネ、コフキコガネ、サビキコリ、ナミテントウ、カシノナガキクイムシ(多分)、クロモンドクガ、アミガサハゴロモ、エサキモンキツノカメムシ、ツクツクボウシ、ハラビロカマキリ、などを観ることができました。
そのほか、ライトトラップ近くのクヌギに、コクワガタ、ノコギリクワガタ、ヨツボシケシキスイ、コシロシタバ、などが樹液を吸いに来ているのが観られ、ライトトラップの周りでは、アオマツムシ、モリオカメコオロギ、オオゲジ、ジョロウグモ、なども観察できました。森のあちこちでアオマツムシの大合唱も聞こえ秋らしさも感じられましたが、“夏の風物詩”もまだまだ健在のようです。
ライトトラップに集まる昆虫を観察①
ライトトラップに集まる昆虫を観察②
ライトトラップに集まる昆虫を観察③
アオドウガネ
コフキコガネ
アオゴミムシ属の一種
モンキゴミムシダマシ属の一種
カシノナガキクイムシ?
クロモンドクガ
カラスヨトウ属の一種
エサキモンキツノカメムシ
(背中の💛が特徴)
ハラビロカマキリ
夏の生き物観察②田んぼの生き物(参加36名)
流山市内で唯一、広い水田が残る新川耕地。田んぼの間の水路はコンクリートではなく昔ながらの土の水路で自然度が高く、淡水魚や淡水エビ、カエルなど、水生生物が育つ大切な場所となっています。子どもたちが網を手に、青々とした田んぼの水路へ。水路には小さなメダカ(ミナミメダカ)が群れをなして泳いでいます。「こんなにメダカがたくさんいる田んぼは他にあまりないよ」と講師の田中利勝さん。子どもたちは勇んで網を入れるのですが、最初はなかなかうまくいきません。何度かやっているうちに「入ったぁ!」の声。そのうちに、ギンブナやゲンゴロウブナ、コイ、モツゴ、ドジョウ、などの幼魚に加え、スジエビやヌマガエル、ヒメタニシなどが携帯水槽の中におさまっていきました。猛暑のため、生き物の採取は30分ほどできりあげて、クリーンセンターに戻り、みんなが採った水生生物の説明を田中さんから受けました。コイとフナを水槽に入れて「鱗の並び方や尾鰭の形などにも違いがあるから、よく観察してみよう」。また、「アメリカザリガニは外来種なので、飼った場合、放流するのはダメだよ」と、注意も促していました。「水生生物の子どもが育つ貴重な田んぼをこれからも守って欲しいです」と田中さん。最後に、採った生き物を水路へ放してから解散しました。
田んぼで生き物探し①
田んぼで生き物探し②
田んぼで生き物探し③
田んぼで生き物探し④
採取した生き物の説明をする田中利勝さん
採取した生き物の説明をする田中利勝さん
モツゴ(左)とギンブナ(右)
コイの幼魚(左)とモツゴ(右)
さとやま親子講座 親子で学ぶ生きもの多様性(第2回)
5月の野鳥の講座に引き続き、「どうして昆虫は種類が多いの?そのひみつをさぐる」のタイトルで親子講座を実施しました。講師はNPOさとやまの観察会では、おなじみの川北裕之 先生。昆虫には翅があって遠くまで移動できる、脱皮して幼虫とは違う形になる、たくさんの卵を産む、体が小さくて多くは1センチ以下など、昆虫の特徴から様々な場所に進出して仲間を増やして多くの種類が生まれた、と教えていただきました。さらに近年、昆虫の棲む場所を意図的に増やすため、公園などで草刈りを控えたり頻度を変えたりする取り組みについても紹介していただきました。後半は市野谷の森の林縁を歩き、ナナフシやヒナバッタ、アカスジキンカメムシ、ルリシジミ、カマキリの幼虫、などの昆虫たちを観察しました。特にナナフシは5、6匹も観察することができました。七不思議?
川北先生の室内講座
川北先生の室内講座
川北先生による見つけた昆虫の解説
川北先生による見つけた昆虫の解説
アリの巣を観察
市野谷の森の周りで生きもの観察
市野谷の森の周りで生きもの観察
ナナフシ
アカスジキンカメムシ
アカクビナガハムシ
夏の生き物観察①チョウとガ(参加35名)
コロナ感染予防で中止していた昆虫観察会を3年ぶりに実施。講師は、お馴染みの川北裕之 先生。今回のテーマは“チョウとガの違い”・・・といっても、実は難問です。モンシロチョウそっくりな白いガ、チョウのようなキレイな翅模様で昼間に飛ぶガ、ガの幼虫に見えるトゲトゲしたチョウの幼虫など・・・この日の観察で参加者はそれを実感しました。林縁ではクリの花が満開で、昆虫たちが集まっています。そこに、鼻が飛び出たような顔立ちが特徴のテングチョウを発見!隣の木では、キマダラセセリというセセリチョウによく似たものが葉にとまっていて「見たことないよ。チョウなの?ガなの?」と騒ぎに。触覚もチョウそっくり。じっくり調べた結果、トビイロトラガというガだと分かりました。森の中では、ガの幼虫(毛虫)のタケカレハ、ナナフシの幼虫、枯れ木の下にいたカブトムシの幼虫など、様々な昆虫を観察しました。「チョウとガは同じチョウ目に属し、日本では6000種ほどが知られていますが、そのうちチョウは約260種にすぎません。チョウ目のほとんどがガで、しかもまだ知られていないガが多いのです。」と川北先生。いろいろおもしろい観察会でした。
おおたかの森センター前に集合
林縁での観察
川北先生のチョウとガのお話
森で採取した昆虫をみんなで観察
アゲハ
テングチョウ
キタテハ
トビイロトラガ
タケカレハ(幼虫)
※毛に毒があります
カブトムシ(幼虫)
さとやま親子講座 親子で学ぶ生きもの多様性(第1回)
日本野鳥の会の安西英明さんを講師にお呼びして「命のさまざまとつながり」のタイトルで親子講座を実施しました。スズメやカラスやムクドリなどの身近な野鳥の子育てなどを中心に、野鳥などの生き物がどうやって後の世代に命を繋いでいるかというお話を子供にも分かりやすく解説していただきました。シジュウカラが1年に食べる虫の数は12万5千匹にもなるとか、スズメなどの小鳥が翌年まで生き残るのはたった1割とか、生きものたちが生きるための厳しさも教えてもらいました。後半は市野谷の森の林縁を歩き、メジロやヒバリのさえずりが聞こえ、子どもが親にエサをねだっているスズメの親子も見つけました。そのほか、アカシジミやルリシジミなどの昆虫も観察できました。
安西 先生の野鳥のお話
安西 先生の野鳥のお話
おおたかの森センター前で樹木を観察
市野谷の森の周りで生きもの観察
市野谷の森の周りで生きもの観察
アカシジミ
ルリシジミ
アカボシゴマダラ(春型)※外来種
春の野鳥(参加21名)
利根運河と東深井地区公園(古墳公園)で春の野鳥観察を実施しました。野鳥の渡り時期なので、夏鳥や冬鳥が同時に見られるバードウォッチングが楽しい季節ですが、あいにく、この日は肌寒く、どんよりとした曇り空でした。気候のせいか、確認できた野鳥の種類は少なめでしたが、シジュウカラやウグイス、ホオジロなど小鳥たちのさえずり、巣材用の泥を集めるツバメ、若葉の茂る木の中をちょこまか動き回るエナガ、利根運河では珍しいハヤブサ、鳴きながら水面を飛ぶカワセミ、などを見聞きすることができました。
そのほか、利根運河の法面の草地では、アゲハやモンシロチョウ、ヒメウラナミジャノメ、シジミチョウ類などの様々なチョウ、古墳公園では、キンランやギンラン、イヌザクラなどの春の花の観察を楽しむこともできました。
※その他の確認鳥類:
キジ、キジバト、コゲラ、ヤマガラ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、スズメ、コジュケイ、など、全22種類
運河駅でコースの説明をするリーダーの辻理事
利根運河での観察
古墳公園での観察
さえずるシジュウカラ
利根運河上空を飛ぶハヤブサ
アゲハ(春型)
ベニシジミ
ヒメウラナミジャノメ
キンラン
ギンラン
春の樹木と野草(参加27名)
天気予報に反して雨の中の観察会になりました。講師はNPO自然観察大学の飯島和子 先生。林縁の樹木を観察した後に一本桜広場で野草のロゼットを観察する予定でしたが、残念ながら雨が激しくなってきたため、半分ほど行ったところで終了となりました。それでも、ムクロジやウバメガシ、コクサギ、アオキ、ニワトコ、モミジイチゴなどの樹木やアマナ、スノーフレーク、ノビル、ウラシマソウ、スミレなどの野草を観察できました。ムクロジの実から作った笛の実演には子供たちも興味津々でした。ウラシマソウは花から伸びた、つるが釣り糸のようでびっくりです。最後は希望者だけで一本桜広場に満開のソメイヨシノを見に行きました。
ムクロジの実を観察
コクサギを観察
ウラシマソウの観察
アオキを観察
コクサギ(雌花と昨年の種子殻)
アマナ ※3月28日撮影
ウラシマソウ
スミレ
アオキ(雌花)
満開のソメイヨシノ(一本桜広場)
※4月2日撮影