さとやまで開催されたイベントの報告(2024年4月〜2024年12月)です。2020年3月以前はこちら
冬の野鳥(参加18名)
雲ひとつない冬晴れの朝。おおたかの森センターを出発して大カシ脇から市野谷の森の中へ向かいます。イヌシデの黄葉が朝の光に映えて綺麗です。ヒヨドリが鳴き騒ぐなかを森へ入ると、ヤブの中からウグイスの鳴き声(地鳴き)が聞こえてきました。森の中の広場ではあまり鳥の姿がなかったので、辻リーダーが野鳥写真を掲げながら冬鳥の説明をしました。だれかが「あっ」と声をあげて指差す方を見ると、コゲラがクヌギの幹を回りながら昇っていく姿がありました。また、森の中から「ケッケッケッ」と鋭い鳴き声が響いてきました。これはオオタカの警戒声で、今は来春の繁殖の巣をどこにするか、場所探しの時期です。斉藤サブリーダーによると、カケスがオオタカの鳴きマネをすることもあるそうです。森を出た後は市野谷水鳥の池へ向かいます。池の水面がずいぶん狭く見えますが、岸辺のヤナギ類の木が繁茂して視界を遮り、ガマやヨシなどの背の高い植物が池の中に侵出しはじめているからです。しかしながら、ハシビロガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、オオバン、コサギなどを見ることができました。木の枝にモズの姿もあります。今回は鳥の数が少なかったので「モズだぁ!」と、しげしげと双眼鏡で観察。水鳥の池を、すみかとしているキジたちの姿も今回は見あたりませんでした。オギの白い穂波が晩秋らしい光景をつくりだしていますが、12月なのに水辺の草はまだ青々としていて、落葉樹のヤナギ類の葉もまだ緑色です。こうした“地球高温化異変”が冬鳥の南下を阻害しているのかもしれません。 ●そのほか観察できた野鳥: カルガモ、カイツブリ、カケス、ハシブトガラス、シジュウカラ、メジロ、シロハラ、ルリビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、アオジ (計22種類)
森の中の広場で野鳥探し
辻リーダーによる野鳥の解説
クヌギに掘られたコゲラの古巣
市野谷水鳥の池での観察
水鳥の池に群生するオギ
ハシビロガモ
コサギ
モズ(♀)
秋の野鳥(参加13名)
利根運河と理窓会記念自然公園(以下、理窓公園)で秋の野鳥を観察しました。天気も良く、秋らしい涼しい日で絶好の観察日和となりました。連休の真ん中だったせいか、参加者はスタッフを含めても13名と少なくなりましたが、お子さん二人の参加もあり、和やかな観察会になりました。運河駅から利根運河の対岸に渡り、土手を歩きながら水鳥の姿を探すと、まずカルガモが木陰の水面に数羽休んでいるのが見え、その後、数羽のバンも確認できました。運河の土手を離れて理窓公園の森の中に入ると、カケスの“ジャージャー”という鳴き声が近くで聞こえました。双眼鏡で探しますが、カケスは木立の中に隠れていますので、なかなか姿を捉えるのは難しいようです。森を抜けてヨシの生い茂った「白鷺の池」に下りると、目の前をアオサギがゆったりと羽ばたいて、対岸の林の中ほどの枝に止まってくれました。「白鳥の池」では、マガモや30羽ほどのオカヨシガモが水面で羽を休めていました。オカヨシガモは時々、水面に首を突っ込んでお尻を立てており、まるでカモが畑に生っているような面白い光景でした。これは、オカヨシガモが水面下の水草を食べている時です。マガモのオスは、深い緑の頭に渋い灰褐色の同体を持った美しい姿ですが、メスは茶色っぽい地味な姿です。一般的にカモ類のオスはメスに気に入ってもらうために派手な美しい姿をしており、メスは子育て中に外敵から狙われないように目立たない姿をしているようです。 この日確認できた野鳥は29種類でした。 ●オカヨシガモ、マガモ、カルガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、バン、カワセミ、コゲラ、モズ、カケス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ジョウビタキ、キセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、アオジ、コジュケイ、ドバト
利根運河土手からの観察
理窓公園(白鳥の池)での観察
カルガモ
ヒヨドリ
モズ(♀)
アオサギ
魚をくわえて飛ぶカワセミ
コサギ
ダイサギ
カイツブリ
オカヨシガモ (左から2番目の1羽のみ♀、ほか3羽は♂)
マガモとオカヨシガモ (左から、マガモ♂・オカヨシ♂・マガモ♀・オカヨシ♀)
夏の生き物観察Ⅴ“草はらの昆虫”(参加32名)
好評の「草はらの昆虫」は今年で3回目を迎えました。講師は当会の昆虫観察会でおなじみの川北裕之 先生。おおたかの森センター前に集合後、西近隣公園(予定地)の原っぱへと移動し、主に草地性の昆虫を捕まえて観察しました。川北先生からは、「草の多いところと少ないところ、どっちで捕まえたか教えて下さい。」ということで、草が多いか少ないかで昆虫の種類数に違いがあるかを比べてみました。9月にもかかわらず、30℃以上の真夏のような暑さでしたが、子どもたちも大人のみなさんも元気よく昆虫を探し回ります。捕虫網を使わず、素手のみで捕まえてしまうスゴ腕の方もいらっしゃいました。およそ30分後、日陰に移動して捕まえた昆虫の種類を確認していきました。草の多かったところでは、イボバッタ、クルマバッタモドキ、トノサマバッタ、ツチイナゴ、ショウリョウバッタ、オンブバッタ、クビキリギス、ホシササキリ、エンマコオロギ、ヤマトシジミ、アオイトトンボなど、計16種が確認できましたが、草の少なかったところでは、ヒナバッタやヒシバッタ科の一種など、わずか4種しか確認できませんでした。草が多いほうが、いろいろな種類の昆虫が見られる、ということがよく分かる結果となりました。猛暑のため、日陰の少ない原っぱは早めに引き上げることとし、林縁(森の縁)で木の葉や枝などに付いている昆虫を観察しながら来た道を戻り、大カシ前で解散となりました。林縁部では、ムラサキシジミ、オオミノガ(幼虫)、セスジスズメ(幼虫)、タケカレハ(幼虫)、トビイロトラガ(幼虫)、クロウリハムシ、コクワガタ、シラホシハナムグリ、オオカマキリ、ハラビロカマキリ、オオホシカメムシ、ヒグラシ、カネタタキ、ノシメトンボ、ウスバカゲロウ科の幼虫(アリジゴク)など、様々な昆虫を見つけることができました。
原っぱで昆虫さがし①
原っぱで昆虫さがし②
川北先生と捕まえた昆虫を調べます
大カシ前で観察会のまとめ
クルマバッタモドキ(緑色型) (原っぱ)
ショウリョウバッタ(上)とエンマコオロギ(下) (原っぱ)
アオイトトンボ(原っぱ)
オオカマキリ(原っぱ近くの畑)
セスジスズメの幼虫(林縁)
トビイロトラガの幼虫(林縁)
オオミノガの幼虫(林縁)
カネタタキ(林縁)
オオホシカメムシ(林縁)
“アリジゴク”(林縁)
夏の生き物観察Ⅳ“ライトトラップ”(参加:37名/43名)
もう一つの夏の夜の恒例イベント、ライトトラップ。好評のため今年も2回開催しました。両日とも、相変わらず大量のアオドウガネに占拠される状況となりましたが、たくさんの昆虫たちに参加の子どもたちは大喜びでした。 3日(1回目)は、アカアシオオアオカミキリも多く、白いシーツがメタリックグリーンに輝いていました。ライトトラップの近くの木では、ノコギリクワガタが見つかり、子どもたちから歓声があがりました。やはりクワガタの人気は絶大です。昆虫以外では、巨大なヤマナメクジやアズマヒキガエルの幼体を捕獲してみなさんに見ていただきました。アズマヒキガエルは準備中に見つけたもので、“カワイイ!♡”と黄色い声援を浴びていました。帰りがけには、大カシの近くでアブラゼミが羽化するところを見ることもできました。 17日(2回目)では、ライトトラップの近くでオオミズアオが見つかったので、いったん捕獲し、ライトトラップに移動させて観察しました。また、これまでのライトトラップではあまり見かけなかった、コカマキリやオオカマキリ(2匹)がやってきました。ライトに集まった小昆虫を捕えにきた可能性もあるかもしれませんが、この日は子どもたちの人気をも捕えていました。観察会終了直前、最初に捕まえたオオミズアオが近くの木に移動して卵を産み始めました。とても珍しい場面に急遽、撮影会が開催されました。 そのほか、3日にシナチクノメイガ、17日にはムネアカハラビロカマキリ(幼体)という、いずれも中国原産とされる外来種も発見されました。※いずれも市野谷の森では初記録とみられます。 ●その他ライトトラップで見られた昆虫(一部): カナブン、コクロコガネ、コフキコガネ、ドウガネブイブイ、ナガチャコガネ、ヒメコガネ、アカバトガリオオズハネカクシ、コヨツボシケシキスイ、キボシチビヒラタムシ、ナミテントウ/ウスベニトガリメイガ、シロマダラノメイガ、ミツテンノメイガ、モンキクロノメイガ、クロスジシャチホコ、ツマキシャチホコ、アカイラガ、クロクモエダシャク、クロモンドクガ、モンクロベニコケガ、シロスジカバマルハキバガ/アオバハゴロモ、アミガサハゴロモ、クサギカメムシ、チャバネアオカメムシ/ウスグモスズ、モリオカメコオロギ/モリチャバネゴキブリ、など ●その他ライトトラップ以外で見られた生きもの(一部): ウスバカミキリ、ナガゴマフカミキリ、コクワガタ/コシロシタバ、フクラスズメ/アオマツムシ(声)、ハヤシノウマオイ/オオゲジ、など
ライトトラップの様子(8/3)
ライトトラップの様子(8/17)
ライトトラップに集まった昆虫たち
アオドウガネ(上)とアカアシオオアオカミキリ(下) (8/17)
アオドウガネ(左)とオオカマキリ(右) (8/17)
ヒグラシ(8/3)
シナチクノメイガ(8/3)
ムネアカハラビロカマキリ(8/17)
アブラゼミの羽化(8/3)
オオミズアオの産卵(8/17)
ヤマナメクジ(8/3)
アズマヒキガエル(8/3)
夏の生き物観察Ⅲ“夜の森を舞うホタル”(参加29名)
夏の夜の恒例イベント、ヘイケボタルの観察会を実施しました。初石公民館前に集合した直後に雷鳴が聞こえ、夜空が光り始めたので気象アプリで天気の動向に注意しながら、観察会場の西初石小鳥の森へ向かいました。19:20頃に森に到着し、林内にあるホタルのいる沼へ向かうと、すでに数匹が光っていました。さらに19:30になると、光り出すホタルがさらに増えてきました(推定4、50匹)。彼らは不思議なほど時間に正確で毎年19:30から見頃になります(西初石の場合)。我々のすぐ近くまで飛んでくる個体もいて、手に乗せてじっくり観察することもできました。懐いてしまったかのように参加者の子どもの手からなかなか離れず、困らせてしまうホタルもいました(汗)。手にとってみると、体長は1㎝にも満たないほどで、体の小ささにも驚かれる方もいました。そのほか、ヒグラシの羽化やノコギリクワガタ、オオゲジなど、夜ならではの生き物も観察できました。アプリで天気を再度確認すると、強い雨雲が近くまで迫っていたので、予定より早い20時前に解散しました。(解散直後に雨が降り出しました)。少々慌ただしくなってしまいましたが、今年も夜の森を舞うホタルたちは参加者を楽しませてくれました。 ※今年も2回実施を予定していましたが、2回目(7/27)は雷雨の予報となったため、残念ながら中止となりました。
初石公民館前に集合
西初石小鳥の森入口
夜の森を舞うホタル① ※スローシャッター撮影
夜の森を舞うホタル② ※スローシャッター撮影
夏の生き物観察Ⅱ“セミたちの羽化”(参加51名)
小雨の降る微妙な天候の中、昨年好評だった、セミの羽化観察会を今年も総合運動公園で開催しました。当初は昨年同様、ピクニック広場周辺での観察を予定していましたが、再整備工事で立入りができなくなったため、今回はキッコーマンアリーナ周辺とアスレチック広場周辺での観察となりました。18時半にキッコーマンアリーナ前に集まり、最初にリーダーの小林理事からセミについての解説がありました。幸運にも天候が回復し、あたりが薄暗くなってきた19時前にセミ探しへ出発しました。まずは、キッコーマンアリーナ周辺で地面や木の根元にセミの幼虫がいないか、みんなで探します(周囲では既にニイニイゼミの鳴き声が響き渡っています)。すると、泥にまみれたニイニイゼミの幼虫が早速見つかり、その後、羽化最中の個体も次々と見つかりました。ニイニイゼミの多い時期ですが、ミンミンゼミの幼虫1匹とアブラゼミの抜け殻も1個見つかりました。あたりが真っ暗になった19時半過ぎ、今度はアスレチック広場へ移動します。ここでは、ノコギリクワガタやカブトムシ、複数種のゴミムシダマシ類などが見られましたが、最も多かったのは、木の幹を徘徊するクロゴキブリ(ヤマトゴキブリも少数混在)でした。いろいろな黒光りする昆虫たちを堪能?し、20時過ぎにアスレチック広場周辺で現地解散となりました。
セミについて解説をするリーダーの小林理事 (キッコーマンアリーナ前)
羽化するニイニイゼミをみんなで観察① (キッコーマンアリーナ周辺)
羽化するニイニイゼミをみんなで観察② (キッコーマンアリーナ周辺)
カブトムシの大きさを計測してみる (アスレチック広場周辺)
ニイニイゼミの羽化① →
ニイニイゼミの羽化② →
ニイニイゼミの羽化③
ミンミンゼミの幼虫(羽化前)
交尾中のナガゴマフカミキリ
ウスバカミキリ
ユミアシゴミムシダマシ属の一種
クロゴキブリ (今回、一番多かったと思われる昆虫)
ヤマトゴキブリ(オス)
ヤマトゴキブリ(メス) ※お尻の先に卵鞘(らんしょう)が付いています
ノコギリクワガタ(メス)
カブトムシ(オス)
夏の生き物観察Ⅰ“森の昆虫”(参加37名)
6月の恒例行事、市野谷の森で昆虫観察会を行いました。講師は、おなじみ、川北 裕之 先生。当初は、ほぼ一日雨予報となっていたので、中止になってしまうだろうと思われましたが、日頃のおこないが良いせいか、一滴も雨に降られることなく、無事に開催することができました。(陽射しが暑いくらいでした。)まず、おおたかの森センター前に集合した後、林縁(森の外周)沿いの草地や樹木の葉上にいる昆虫を歩きながら探して観察、その後、森の中の広場(東広場)へ移動して、地表や落ち葉の下などにいる昆虫を探して観察しました。大人よりも目線の低い子どもたちは、極少サイズの謎生物まで、いろいろなものを見つけてきます。次から次へと、たくさんの質問に先生も大忙しです。林縁では、アカボシゴマダラ幼虫、モンシロチョウ、ナミガタシロナミシャク、ウメエダシャク(推定)、コスズメ、タケカレハ幼虫(毒のある毛虫なので注意!)、ビロードハマキ、アカイロテントウ、アカホシテントウ、キマダラミヤマカミキリ、ヨツスジハナカミキリ、コフキゾウムシ、チャバネアオカメムシ、ヨコヅナツチカメムシ、ショウリョウバッタ幼虫、モリチャバネゴキブリ、ウスバカゲロウ科の一種(成虫)など、さまざまな昆虫が見られましたが、なかでも“アカスジキンカメムシを捕食中のシオヤアブ”は特にインパクトがありました。森の中では、マイマイガ幼虫、オオヒラタシデムシなど、昆虫以外で、ザトウムシ目の一種、ミスジマイマイ、オオミスジコウガイビルなどが見られました。林縁よりも見られた種類は少なかったですが、地面に落ちていた枝に大量のセイヨウミツバチがかたまっている衝撃度の高い場面に遭遇しました。「分蜂(ぶんぽう)」という、ミツバチの“お引っ越し”行動で、森の中で休憩をしていたようです。数百匹もの大群は圧巻で、思わず声をあげてしまいそうになりますが、刺激を与えないよう静かに観察しました。帰りがけには、2、3年ほど前から残っている巨大なキイロスズメバチの古巣も見ていただき、終盤はハチづくし、となりました。森を抜けた後は、おおたかの森センターまで戻り、本日見られた昆虫の振り返りをして解散となりました。
林縁で見つけた昆虫を解説する川北 先生①
林縁で見つけた昆虫を解説する川北 先生②
森の中で昆虫探し
チャバネアオカメムシ
アカスジキンカメムシを捕えたシオヤアブ
マイマイガの幼虫 ※毒々しい見た目ですが無毒(ただし1齢幼虫のときだけ有毒)
分蜂中のセイヨウミツバチたち
キイロスズメバチの古巣
春の草花@利根運河(参加20名)
初夏を越えて真夏のような日差しのもと、利根運河土手~理窓会記念自然公園で、さまざまな春の野草を観察しながら歩きました。講師は「利根運河の生態系を守る会」の柳沢朝江さん。運河駅(東武アーバンパークライン)を出発し、まずは運河土手を歩きながら野草を見ていきました。スズメノエンドウがカワイイ花と実を付けていて、カラスノエンドウとの違いを教えていただきました。前者は草丈が小さく、花が白色で花柄があるのに対し、後者は草丈が大きく、ピンク色の花で花柄が無いことで見分けられます。この2種の中間サイズのカスマグサ(カラスとスズメの間の大きさなので“カス間”)という種類もありますが、数は少ないそうです。運河土手の草むらに咲くノアザミやクサボケ、土手の脇に立つクヌギやイボタノキなどを見たあと、運河土手を離れて理窓公園の林の中へ移動(涼しくてホッと一息)。アマドコロやフタリシズカの花、小さなつぼみを抱えたヤマユリ、花が終わりかけたキンランなどを観察しました。林床で白い花をつけているギンランとササバギンランを比べて見られ、草丈が倍くらい違うことに気付きました。理窓公園を離れ、運河駅へ帰る途中、東京理科大学の「薬用植物園」の前を通ると、園内でハンカチノキの大きな花びらのような総苞片がたくさん散り敷いていて、初夏の訪れを感じました。
柳沢さんによる利根運河での解説
クヌギの観察(利根運河)
エノキの観察(理窓公園)
柳沢さんによる理窓公園での解説
ノアザミ(利根運河)
フタリシズカ(理窓公園)
ギンラン(理窓公園) ※ササバギンラン(右)と比べてみて下さい
ササバギンラン(理窓公園) ※ギンラン(左)と比べてみて下さい
終わりかけのキンラン(理窓公園)
ガビチョウがさえずっていました(利根運河)
春の樹木(参加21名)
昨年に引き続き、自然観察大学の小幡 和男 先生を講師に迎え、市野谷の森で春の樹木を観察しました。今年は桜の開花が遅く、ソメイヨシノがほぼ満開で、開園したばかりの東近隣公園のヤマザクラと比べて観察できました。紅葉のイメージが強いイロハモミジですが、この季節には新葉の緑の中に小さな赤い花を咲かせます。雄花はほとんど終わりでしたが、ブーメランのような翼のついた両性花を観察できました。アオキは雄花と雌花の咲く木が別ですが、林縁を探しても雄株ばかり見つかり、雌株がなかなか見つかりません。東近隣公園から森の中に入り、ようやく雌株を見つけることができました。林縁では、モミジイチゴとニガイチゴがそろって白い可憐な花を咲かせていました。モミジイチゴは花が下向きに咲き、ニガイチゴは上向きで花弁が細いので簡単に見分けられます。樹木のほかにも、カラスノエンドウやスズメノエンドウ、タンポポ類、トウダイグサなどの野草も観察し、全部で20種類の植物を観察しました。
ソメイヨシノの花をルーペでじっくり観察 (おおたかの森センター前)
ムクロジの実を笛にして吹く小幡 先生
コナラの葉を観察
アカメガシワの葉を観察
イヌシデの花序を観察(東近隣公園)
サクラ(種類未確定)の木の下での観察(東近隣公園)
ソメイヨシノ(おおたかの森センター前)
イロハモミジ(おおたかの森センター前)
ヤマザクラ
イヌシデ